このたび松原の地場産業・金網のPRを目的に、ウジェーヌ・ドラクロアによって描かれた「民衆を導く自由」を金網で織り上げた壁画を松原市役所のエントランスに寄贈展示することになりました。
大阪府松原市は、真珠核、印材に並んで、明治時代より「金網」が地場産業として定着しておりますが、昨今では、各種産業における製造拠点の海外移転化が見うけられ、国内外に至っては、中国製品との熾烈な競争により、改廃業している業者が後を絶たない状況です。
そこで、市内の金網業者各社は、新製品の開発や新規顧客の開拓に重点を置き日々工夫を重ねております。この度は、金網で織り上げた壁画を公共の場である市役所に寄贈することにより、市にお住まいの皆様や松原の地場産業に従事している方々に、松原の金網産業の可能性と伝え「厳しい時代でも官民が手を取り合い、力を合わせて諦めずに頑張ろう!」というエールを送らせていただこうと考えました。
当社がこれまで工業用に供してきた金網を建築装飾用に販売する中で、開発に成功したジャガード織機を用いた金網製網技術を活かし、躍動感のある繊細なタッチを網に託しました。緻密な図柄の表現は、何度も紋を書き換えることで実現しました。囁かではありますが、私共の情熱が地域の活性化と地場産業の発展に繋がるようにと期待し、官民が力を合わせた新しい展開につながることを願っております。
設置場所 :松原市役所1階(大阪府松原市阿保1丁目1−1)
壁画サイズ:高さ3.7m×幅5.9m
公開開始日:2014年7月22日より
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